宿場町の面影を残すー若狭鯖街道の熊川宿(くまがわじゅく=重要伝統的建造物群保存地区)。
6月上旬入梅前の早朝の風景です。お店が開く前の静かなたたずまい。町の一角に色づくアジサイがひときわ目を引く。
また、新緑がいっそう色濃く感じられる山並みを背景に、幅広く勾配のある街道に沿って、400年前に造られた用水「前川」が滔滔(とうとう)と勢いよく流れ、一方では全く形式の違う建物が軒を連ねる。
例えば、「平入」(ひらいり=棟が街道に対して並行で軒は真っ直ぐ見える)、「妻入」(つまいり=棟が街道に対して直角で三角の屋根が見える)の建物があり、町屋の外観も、古いものは二階が低い「厨(つし)二階」、新しいものは二階の高い「本二階」が見られるなど、それぞれ景観の違う建物が混在。
が、熊川宿の町並みは連続性があってとても美しい。
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